#37 「相談する人×相談を受ける人=相談結果」

日常のエピソード

現在、YouTubeやこのブログを発信しているのは、昨年買ったノートPCで行っているのですが、それまでは随分前に買ったデスクトップPCをメインで使っていました。そのデスクトップPCは、もうWindows11には対応できず、Windows10で使用しています。そのPCに保存してある色んなデータをバックアップするために、先日、外付けのハードディスクにデータをコピーしました。その際、久しぶりに見つけたデータの中からひとつ紹介したいと思います。

今回表題にしているのは、ある場で話した一部です。この公式のようなものは「相談する人の問題解決能力×相談を受ける人の力量」と言い換えることができるかも知れません。相談する人の問題解決能力が高い場合、相談を受ける人の力量があまりなくても相談結果は良好なものになり、相談を受ける人の力量が高い場合、相談する人の問題解決能力があまりなくても、やはり相談結果は良好になることを示しています。ただ、かけ算なので、どちらかが「0」であれば、どれほど相談する人の問題解決能力が高くても、あるいは相談を受ける人の力量が高くても相談結果は良くないということになります。

この公式で何を言いたかったかというと、相談がうまくいかないなあと感じている時、相談する人が悪い(相談する人に問題を解決する気持ちがない)と、相談する人のせいにしてしまうと、相談する人の問題解決能力を「0」とみなしてしまうことになり、相談を受ける側の努力とは関係なく、相談はうまくいかないということになってしまいます。このように考えてしまうと、相談を受ける側は変わる必要がなくなり、相談を受ける力量を上げる努力をしなくなってしまうので、相談がうまくいかない場合でも、相手(相談する人)が悪いと思わない方がよいということを言いたかったのです。

相談する人は、少なくとも(理由はともかく)児相に来所したり、電話をかけてきたりというような、児相に対して積極的な行動を取っている訳で、(それが当事者ではない人からのクレームでない限り)相談の解決能力が「0」ということはない筈です。積極的な行動が児相に対して否定的なものであったとしても、何かを児相に言いたかったからこその行動なので、相談を受ける側からすれば、真摯に受け止めた方がよいと思います。

ただ、児相での相談はうまくいかないことの方が多いので、自分の気持ちを保っていくことが大変です。数は少ないけれど、少しはうまくいったと感じられること(どんなことをうまくいったと感じられるかも一つの才能ですが)を意識的に拾い集めて自己評価を維持する努力が大切だよ感じていたなあとデータを見ながら思い出していました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました