先日、何気なくTVをつけていたら「ザ・ドキュメント」という番組(日曜の夕方フジテレビ。でも私が見たのはBSでの再放送だったよう)をやっていて、その内容が、芸人の青木さやかさんが断捨離をするというもので、そこに断捨離を提唱した「やましたひでこ」という人が断捨離を教えにくるという内容でした。
私は「断捨離」という言葉は知っていましたし、何となくため込んだ物を整理すること位の認識でいました。改めて「断捨離」をネットで検索してみると、「不要なものを断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽でシンプルなライフスタイルを目指す考え方」とあり、「断行」「捨行」「離行」という三つの考え方に基づいている、と書かれていました。難しいことはともかく、番組の中では、クローゼットを断捨離していて、まずは全部出してみて、今の自分が着るのかどうかという自分軸で仕分けしていくという内容でした。番組の中で、やましたさんが青木さんに(具体的な言葉は忘れましたが)「あなたは自己肯定感が低いねえ」と言っており、青木さんも否定しなかったので、どうして断捨離で自己肯定感の話になるのか?と感じて、ちょっと真面目に番組を見ました。
番組を見ていて感じたのは「自分軸」という考え方でした。物には使用する目的だけでなく、〇〇に行った時買ったとか、いつか使えるかも知れないといった様々な思いもついてまわります。それが番組では「物軸」と言っていて、今の自分が必要かどうか(使用するかどうかではなく)という「自分軸」を大切にして判断することが必要と言っていました。加えて、物を整理する時には、それまで培ってきた(あるいは背負わされてきた)価値観が影響し、この価値観に縛られて物を捨てられないという状況になると(番組では明確には言っていませんでいたが)伝えていました。この、過去からの価値観に、親との関係が入り込んでくることがあり、「自分」を尊重されてこなかった過去があると、「自分」より他のことを優先させてしまうことにつながえり、そうなると「自己肯定感」が低くなるということなのだろうと感じました。 私自身も退職した後、家の整理をしてメルカリを利用するようになりましたが、これまで買ってきた専門書やその他溜め込んでいた物などを売ろうと決める時には、これまでの自分の足跡を自分で否定してしまうのか?みたいな気持ちになり、「過去の自分の価値観との対峙」と呼べるような状態になったのは確かだなあと番組を見ていて思いました。私自身は、断捨離の中で、親との関係で悩むことはあまりありませんでしたが、過去の価値観の中に親との関係が入り込んでいると、親の価値観に自分が縛られてしまうという状況は生まれやすいだろうなあと感じた日でした。
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