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心理シリーズ

#15 児童養護施設での知的障害児支援

今回は、児童養護施設に入所中で、知的な面で知的障害との境界域にある子ども、あるいは軽度の知的障害がある子どもについての支援について書きたいと思います。 今回は、かなり対象を限定した話になります。対象となるのは、児童養護施設に入所中の小学校低...
日常のエピソード

#14 世代間連鎖?

先日、少人数でお酒を飲む機会がありました。その中で母子関係の話が話題になりました。話し出したのはある程度ベテランの方(Aさん)で、Aさんは母子葛藤を抱えていると言います。Aさんの母は定年まで働いていたのですが、きょうだいが多い末っ子で、Aさ...
心理シリーズ

#13 初回検査結果説明について

#11回の続きです。今回は、初回検査結果の説明について、昔、私が行ってきた説明方法を紹介します。説明の前に#11回の内容を簡単におさらいします。〇児相に子どもの発達について相談してくるのは、子どもが3才を過ぎた頃からが多いこと〇児相に相談に...
日常のエピソード

#12 (児童)精神科医について

日常のエピソードの前回は、高機能自閉症の方について書きましたが、今回は、その流れから精神科医師(以下、Drと書きます)について感じてきたことを書きたいと思います。 私は児童相談所で長く働いてきたこともあり、(児童)精神科Drとの仕事上のお付...
心理シリーズ

#11 初めての検査結果説明

今回のテーマは「児相での最初の発達検査あるいは知能検査の結果をどのように保護者に説明するか」ですが、その前に、保護者はどのようなきっかけで児相で自分の子どもの発達について児相に相談しようと思ったのか考えてみます。一般に、出生してすぐ医学的に...
日常のエピソード

#10 高機能自閉症・・・

私の妻は、障がい者(成人)の事業所で働いています。先日、妻と次のような会話がありました。 妻が働いている事業所に、高機能自閉症でADHDの傾向も持つ利用者さんがいるのだけれど、その人は気になることがあると、相手に近づき詰問するような調子で言...
あいだシリーズ

#9 虐待対応と見立てのあいだ

今回は「虐待対応と見立てのあいだ」というテーマで書いていきます。前回の「マニュアルと裁量のあいだ」でも触れましたが、現在の児相での虐待対応は組織的対応をすることが求められています。組織的対応をしていくことは大切なことですが、前回指摘した通り...
あいだシリーズ

#8 マニュアルと裁量のあいだ

今回は「マニュアルと裁量のあいだ」というテーマで書きたいと思います。前回の「福祉司と心理司のあいだ、その2」で少し触れましたが、マニュアルというのは、基本的なことや原則的なことが書かれているので、支援をしていくためには大切なものです。ただ、...
あいだシリーズ

#7 福祉司と心理のあいだ2

今回は、「福祉司と心理司のあいだ、その2」ということで、「#2の福祉司と心理司のあいだ」で書いた「見立ての共有ということ」について書きたいと思います。#2の「福祉司と心理司のあいだ」で書いた時には、ステップファミリーに起こりがちなことを例と...
あいだシリーズ

#6 児相と学校のあいだ

今回は、「児相と学校のあいだ」というテーマで書きます。児相と学校のあいだについては、(最近は高校生の相談も増加していますが)今回は主に小学校を念頭に書きます。児相と学校とのあいだについて考える時、気にしておいた方がよいのは、児童福祉と教育と...