「入眠儀式」と聞くと、私はすぐに乳幼児が入眠する時の行動に関することをイメージしますが、ネットで検索すると、大人でも「入眠」しやすくなるための寝る前のルーティン行動という説明もされているようです。
確かに「眠ること」は、結構、社会的な話題にもなっている印象があり、入眠するためのサプリメントだったり、どんな枕やマットレスがいいかというTVショッピング番組があったりもしますものね。
若い頃は、どこでもどんな姿勢でも寝られればいいという感じでしたが、ある程度年齢を重ねると、寝方によっては、首や肩が凝ったり、睡眠途中でトイレに行きたくなって目が覚めるということが起こってきてしまいます。
そうした睡眠時の姿勢や寝具のこととは別に、仕事の経験をある程度積み重ねてくると、ケース(子どものことだったり家族のことだったり)について考えることが多くなり、入眠時にケースのことが頭に浮かんでしまい、眠れなくなることがありました。そのため、どうしたら眠れるか?ということが課題になったりもしました。
部屋を真っ暗にしてみたり、リラックスできそうな音楽を聴いてみたりしましたが、なかなか上手くいきませんでした。自分なりに上手くいったのが、落語を一生懸命聞くことでした。私は、視覚より聴覚の方が優位だと思うのですが、ケースのことが頭に浮かぶと、これからどうしていけばよいかと言葉で考えてしまうために眠れなくなっていたと思います(人によっては、視覚的にある場面が思い浮かんでしまう人もいるのでしょうね)。
人は同時に同じ事はできないので、言葉で考えてしまうということは、言葉を聞いて、それを理解しようとすると、言葉で考えることはなくなるのではないか、具体的には、(落語は、最初はCDを録音したカセットテープでしたが)落語の内容をよく聞くことで、聴覚的な刺激はあるけれども、考えることはなくなりました、というかできなくなりましたというか。入眠してしまえば、その頃は、結構朝まで眠れたので、眠る工夫としては、よい結果を生んでいました(同じ聴覚刺激の音楽は、音楽を聴きながらでも言葉で考えることは可能なので、入眠という目的からすると上手くいきませんでした)。 ところが、退職してケースのことを考える必要がなくなっても、一度、トイレのために目が覚めてしまうと、再入眠が難しいという事態が起こってきました。これは、昔とった杵柄と、再入眠の時にYouTubeで過去の笑点の大喜利コーナーを聞いたり、結構長い時間、落語を聞いたりしています。睡眠導入のためのYouTubeは数種類ありますが、最近の私のお気に入りは「雑学」です。これも、言葉による説明なので、落語と同じような効果があるようです。
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