YouTubeで「児童相談所職員応援チャンネル」を開設してから1年が経ちました。このブログは、YouTubeから4ヶ月ほど遅れて令和5年の1月から始めているのでまだ1年は経っていません。
今回は、YouTubeチャンネル開設から1年経って感じていることを書こうと思います。私がどうしてチャンネルを開設しようと思ったかは、1回目の動画で話していますが、「児童相談所」という組織ではなく、そこで働く「児童相談所職員」を応援しよう、そのために自分の経験が少しでも参考になればよいと思ってのことでした。
また、私の関心は「子どもの養護問題」にあるので、児相に限らず子どもの養護問題に関係する職員(主に施設の職員さん)の応援をしたいという思いもありました。最近では養護施設の職員になりたいという人材そのものが減少し、仮に採用されても数年で辞めてしまう人も多く、職員の定数を埋めることに四苦八苦している現実もあると聞いていました。
私は、昨年から(月1回だけですが)ある養護施設職員の話を聞く仕事をしていますが、その中で感じているのは、養護施設に就職する人(保育士さんが多いですが)は、幼稚園や保育園ではなく養護施設を選択して就職しているということです。職員数の少なさや断続勤務等の厳しい労働条件も承知の上で、ある意味覚悟して就職していると感じることが多いのですが、それでも辞めてしまう人がいるのです。その理由は様々でしょうが、私は当初、経験が少ない職員に対する相談体制が整っていないから辞めてしまうのではないかと考えていましたが、相談する人や機会があっても辞めてしまう人がいるということに気がつき始めました。職員が辞めることは、養護施設に入所している子どもたちにとっても大きな影響を与えることにつながるので、できるのであれば、長く努めて欲しいと私は考えています。私は、若い人が仕事を辞めることについて反対しているのではありません。養護施設という対人援助の仕事を選択して就職したのに、その仕事の面白さを感じた上で辞めるのであればともかく、面白さを感じる前に辞めてしまうことがもったいないと感じているのです。若い人が辞める原因については、まだよく分かっていませんが、できるのであれば、何らかの力になれたらいいなあと感じています。
一方、児相については、児童福祉司定員の法制化により急激な職員の増加があり、経験年数という点での職員構成のバランスが崩れ、職員は増加したけれども、経験が少ない職員を教える職員が足りないという状態になっています。対人援助職の成長というのは、援助理論やスキルといった研修等で補えることもありますが、支援の対象は様々な相手がいるために、自分の価値観や人生観を見直さざるを得ないような体験をすることが多く、悩む時期が必ずあるのではないかと私は感じています。そうした時に必要なのは、同じ体験をしている同僚との交流だったり、過去に同じ体験をしてきている先輩等からのアドバイスがあることが、自分を見直す(見直すというのは、それまでの自分でも良いとの認識を含みます)ことにつながり、仕事への意欲が継続していくものであるような気がしています。
もしかしたら、養護施設でも児相と同じような現象が起こっているのかも知れないなあと思ったりします。
このブログで、もしかしたら何らかの相談があるかと思っていたのですが、全くありません。YouTubeチャンネル開設1年が経ったところで、自分が一体何をしたいと思っていたのか、そして、どんな方法だったら少しは役に立てるのかを再度考えてみる必要がありそうです。 これから、このブログへの投稿は継続していくかも知れませんが、YouTubeへの動画アップは、少し休憩するかも知れません。
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