私は灯台巡りを趣味にしていて、今年の抱負?でも灯台巡りの再開を書きました。灯台巡りに関しては、これまでも何回か触れていると思いますが、ボイスレコーダーに最近の出来事や考えていることなどを吹き込むうちに、なんだか自己カウンセリングをしているような気持になっていたりしました。最近、それを再度聞き直していると、自分がSV(係長)や課長だった頃に考えていたことを思い出すこともあります。
表題の「ポストが人を作る」というのは、自分がSVや課長だった頃のことを思い出し、確かに「ポストが人を作る」という側面はあるなあと感じる部分があるので、書いてみようかなと思った次第です。「ポストが人を作る」というのは、言い換えると「地位や役職が人を作る」ということで、これをネットで検索すると、『責任ある立場や役割に就くことで本人が自覚を高め、能力や人間性が大きく成長する』とあります。
私の個人的な経験で言えば、児童相談所の職員としてSV(係長)や課長になった時、確かに自分1人だけで業務を行っているのと異なり、班や課全体に責任を持たなければならなくなると、見ようとする範囲が異なってくることを経験してきました。「見ようとする範囲が異なる」というのは、1人だけで業務を行っていた時には、自分と業務に関係する人のことを見ていれば良い訳ですが、SVや課長になると、他の班や課という組織との関係を見る必要が出てくるということです。さらに児童相談所という小さな組織でも、所長や副所長がいて、幹部の意向や上部組織である本庁の意向、さらには国の意向など、組織に対して期待されることが関与しくるので、そのような期待に対してどう対応するかという面も出てきます。班員として1人で業務を行っていた時にも、もちろん課や所の意向、国の動向なども自分の業務には関係はするものの、それは自分との関係で考えれば良いことなので、「見ようとする範囲」は狭くて済んでいたような気がします。
役職が上がっていくと、班員や課員の様々な情報が入ってきて(その多くは個人情報なので)扱いが難しく、それまで気軽に言えていたことも軽々しくは言えなくなっていきます。そんなこともあって、役職が上がるにつれて、より言えないことも増えていき班員や課員と共有することができなくなるという意味で、「孤独」になっていったなあと思います。なので、同じ役職の人相手だと、ある程度安心して話すことができるのだなあと感じていました。
ただ、「専門職」と言われる人というか「専門家」になりたい人にとっては、役職が上がることで期待される役割を負いたくないと感じる人も一定数いると思います。それは、「組織」を優先して考えると(組織が機能しなくなるという意味で)悪いことですが、個人を優先して考えると悪いこととは言い切れません。適性もありますし、個人の意思も含まれてくるので難しいところです。ところが、と言って良いのか分かりませんが、組織の中で専門家が力を発揮できるようになるためには、役職がある程度上の人がいないと専門家が力を発揮する場というか立場を確保できないのも事実です。 昔の自分の声を聞きながら、このあたりは難しいところだけれど、今後、どうなっていくのかなあと感じた次第でした。

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