先日の午前中、テレビの情報番組で、看護師の人手不足について特集をしていました。看護師の人手不足は医療の崩壊につながりかねないという趣旨で番組が構成されていました。どの世界でも人手不足というのは起こっているのだなあと思いながら見ていましたが、ふと思いついて、スマホで日本の看護師の人数を検索してみたところ、正看護師で約136万人、準看護師を含めると約173万人だそうです。看護師さんは、大きな病院だけでなく小さなクリニックでもいるし、医療は様々な診療科目があるし、(大きな病院の内実は分からないですが)診療科目ごとに看護師さんが必要だとすると、多くの人数が必要なことは理解できます。日本の病院(入院病床が20床以上)は約8000、19床以下か無床の一般診療所(クリニック)が約10万5300なのだそうです。一般診療所や病院が地域になくなっていくとは大変なことなので、(特に)過疎地域では命にかかわる課題だろうなあと思います。
ちなみに児童養護施設職員の人数も検索してみました。すると、職員数は約2万2千から2万7千人程で、児童養護数は約600だそうです。
病院と児童養護施設を比較してもあまり意味はないかなあと思いながら、職員数で2桁、施設数では3桁の違いがあり、いかに児童養護施設という存在が社会の中でのかたまりとして少ないかを感じます。
朝の情報番組で看護師のことを取り上げることに不満がある訳ではありません。ただ、自分がかかわってきた児童養護問題のことを考えると、どうしても比較して考えてしまう自分がいます。児童養護施設も、たまにですがテレビで取り上げられたりすることはありますが、どちらかと言えば、施設に入所している子どもや自立していくことが難しい子どものことを取り上げることが多く(そのことにも不満はありませんが)、そこで働く職員のことを取り上げられることは少ないかなあと感じます。私は長い児童相談所の勤務経験から、施設職員が元気でないと、入所している子どもは元気になれないと感じてきました。その観点からすると、入所している子どもを取り上げるのであれば、そこで働く職員も取り上げないと不十分だよなあと感じます。
社会的なかたまりとして数が少ないということは、社会に対して変化を促す圧力団体(この言葉はあまり良い言葉とは思えませんが)としては影響力が少ないことを意味します。しかも、最近では虐待を主訴として入所している子どもが多いでしょうから、(すべてではないにしろ)児童相談所と対立的な関係になりやすい保護者同士が一つのかたまりとなって、子どもが生活する施設の改善を要求することは、なかなか難しいこととも感じます(児童相談所と対立的することでは一致できるかも知れませんが)。 入所している子どもが自立して、税金を納めることができるようになることが、児童養護施設の1つの目的だと私は思っていますが、その目的を十分に果たすためには、施設職員の最低基準の見直しが必須だと感じますが、なかなかそこにはたどりつけないなあと感じた朝でした。
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