#114 ハラスメントということ

日常のエピソード

 

先日、ある人と話していて「ハラスメント」の話題になりました。話していた相手は、色んなことを経験してきた、ある程度年齢を重ねてきた人でしたが、その人は社会人(働く人)として、最低限の態度というか、やるべきことというかがあるのではないかとの価値観を持っている人で、「〇〇ハラスメント」と、何でもハラスメントと言ってしまうのは少し違うのではないかと感じていたようでした。

改めて「ハラスメント」という言葉の意味をネットで検索してみると、『相手の尊厳を傷つける望まない言動によって、不利益や不快感を与える行為を指します。』とありました。この言葉からは、意図的に相手に対して不利益や不快感を与える行為をイメージさせますが、最近では、相手が「ハラスメント」であると感じれば、それは「ハラスメント」に当たる行為であるとも言われているようです。しかし、社会で働く場合には、先輩や上司から、仕事に必要なこととして、最低限守って(やって)欲しいその職場のルールというか仕事としての期待というものがあるだろうと、話していた人は主張するのです。たとえば、〇時~△時までが仕事の時間だとして、〇時には仕事を始める必要がある訳だから、実際には〇時の少し前から仕事に入る準備をして、〇時から仕事を始めていることが必要ではないかと。終了時も、△時にタイムカードを押すのではなく、仕事をきちんと終えてからタイムカードを押すのが当たり前ではないかといった主張でした。そういうことを指摘すると、(人によってだけれども)注意を受けたことを不快と感じ「ハラスメント」として訴えるようなことが起こるから、上司にあたる人達が、下手に注意もできなくなってしまっているしビビッてしまっていると。それでは人は育たないのではないかと。

こうした主張に対し、私が感じていたのは、もっともだと感じる部分と、一方で、公務員として長く務めてきた経験から、公務員という職業は、客観的には「できて当たり前」みたいなところがあり、少しでも落ち度があると指摘される(報道等も含めて)傾向があり、特に虐待対応などでは、一般の人たちからも責められやすい(反論することを許されない立場ではあるので)ことがあり、対応した職員が、言われた言葉によって傷ついてしまったことも私は知っているので、「ハラスメント」を声高に叫ぶようになった最近の傾向を、一概に良くないとは言い切れないけれど、社会人を甘やかしてどうするんだという気持ちもあったりはします。

もちろん、厚生労働省は、客観的に見て必要かつ相当な業務指示や注意は、通常パワハラには当たりません、としています。しかし、実際には、ハラスメントを受けたと感じた人の権利を保障しようとする社会的圧力がある中では、厚生労働省が言っているようなことは、あまり力を持っていないとも感じます。 いずれにしても、最近はどんな職種でも3割程度は転職してしまうという現実の前では、どうしたら仕事に定着して貰えるのかという点から考えると、社会人として期待される基準が、ある程度緩くなるのも仕方ないのかもしれません。こうした現状は、採用や定着支援にかかわっている人たちにとっては、どう対応していけばよいのか悩ましい状態なのかも知れないなと感じた日でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました